スパイク・リー『クロッカーズ』95年製作
1996年12月22日日曜
『ハスラー2 カラー・オブ・マネー』につづくマーティン・スコセッシとリチャード・プライスの監督・脚本コンビの実現になるはずだったのが……。
リーが脚本をブラック向きに書き直した。まるごと自分の作品にしてしまうリーの手腕は見事。
デルロイ・リンドーに注目。
画像は原作翻訳本のカバー。
プライスという人はシナリオではウェルメイドの一級品を書くのに、
小説となると『フリーダムランド』もそうだが、常識はずれに長大な作品に仕上げてしまう。
『クロッカーズ』の原作もそうで、ストーリーを犠牲にしてまで、延々たるドキュメンタリズムの密度で押しまくってくる。