ヴィン・ディーゼル 『ピッチ・ブラック』 00年製作
2001年7月22日日曜
初主演作の『ピッチ・ブラック』はイマイチのSFだった。
続編の『リディック』のほうがもっとガッカリさせられたが。
真価をみせたのは『ワイルド・スピード』
『トリプルX』でも、まだ巨体をもてあましているようなところがある。
自動車泥棒がスパイにリクルートされるまでの前半を過ぎると、どうでもいいって話に失速していく。
007とシュワルツェネッガー・アクションのミックスで、ディーゼルの個性が際立ってこない。
アーシア・アルジェントとのコンビがわずかに異彩を放っていた。
これも、まあ、たんにバッド・チューニングだっただけかも。
最新作はコメディ『キャプテン・ウルフ』(2006)
これなんかも、シュワおやじがたどった路線の二番煎じの気がするし。
大当たりを待つしかない大物スターだ。
……などと書いたのが、数年前で。
待望の続編『リディック:ギャラクシー・バトル』 (2013)が実現した。
ドル箱となった『ワイルド・スピード』シリーズ。
何の事はない、これが、007のような複合エンタメ・アクションに肥大した。
とくに、ザ・ロックが常連に入った第五作目くらいから。
最新の『ワイルド・スピード SKY MISSION』 (2015)は、仇役にジェイソン・ステイサム。
不死身の相棒役は、リアル世界で事故死を遂げてしまったが……。
まだまだ拡大していきそうなシリーズだ。