ブラックシネマ

クイーン・ラティファ『エンド・オブ・ロード』

2022.09.12『エンド・オブ・ロード』2022
監督ミリセント・シェルトン
主演クイーン・ラティファ
 ブラックシネマの現在がここにある。問題児二人を育てるシングル・マザーの試練。住み家を売り、頼りない弟(子供たちの叔父)同行の、自動車移動。アメリカの荒野を疾走る彼らを待ち受けているものは……。テーマは、家族を護ること。
麻薬組織の大金を拾って命を狙われるといった話は、コーマック・マッカシー原作の『ノーカントリー』以来、使い古しの設定だし、腰の曲がった保安官(なんと、80過ぎのボー・ブリッジス!)には唖然とするし、ラティファのラフ・ファイトも物足りない。サスペンス路線はパッケージということ。力点は、女性、黒人女性による「正義」にある。
アッティカ・ロックの小説がそうであるように。
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Millicent Shelton in End of the Road (2022)2209bh.png

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テーマの著者 Anders Norén