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マティー・リッチ『ストレート・アウト・オブ・ブルックリン』

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 マティー・リッチ『ストレート・アウト・オブ・ブルックリン』91年製作

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 1992年11月29日日曜
 当時19歳のリッチのデビュー作。
 製作・監督・脚本・主演の自伝的作品。
 正直なところ、この程度の愚直で拙劣な作品が商業ベースに乗ることが不思議になった。
 ブラックシネマの勢いといってしまえば、それまでだが。

 リッチの次回作はなかった。
 ラップなら一発屋も腐るほどいたが、映画ジャンルでは珍しい。
 ブラックシネマの先行する作り手たちが恵まれた教育を受けた中産階級出身であることをリッチは批難した。ひるがえって、ゲットーの暮らしをリアルに体験してきたのは自分だと誇った。
 その主張それ自体は原則として正しかった。

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テーマの著者 Anders Norén